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法面工事(のりめん)

法面工事とは〜

道路建設や宅地造成などの開発行為に伴い、山地を削ったり、盛土をすることにより造られる人工斜面、または自然斜面のことを法面といいます。法面工事とは、そうやって造られた斜面がくずれないように落石予防、保護するための工事を言います。

主な工法

鉄筋挿入工

写真は、(鉄筋挿入工)です。
比較的短い補強材を法面に多数挿入し、法面と鋼材の力の関係によって法面の崩壊を防ぎ安定性を高める工法です。

ロックネット工

ロックネット工は、ワイヤロープと金網のネットで、落石の危険性のある斜面を完全に覆う工法です。金網と地山の摩擦力で落石を抑止します。適している斜面は、立ち木がない斜面など、凹凸の少ない場合に向いています。
ロックネット工法を用いる利点は、軽量で安価な部材を使用しているので、容易に施工ができ、経済的です。かつ、自然のフォルムを損なわず、美観を保ちます。すべての部材を着色することにより、景観とのさらなる調和を図ることも可能です。  

ICTの土木工事への活用化事例~

「ICT土工」とは、国土交通省が推進している、ICT技術を全面的に活用した土木工事の工程のことです。ICTは、「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略です。
建設業界の人材不足解消や生産性向上のため、また作業員の労働災害を軽減することや建設業界の経営状況の改善・作業員の待遇改善、安全性の向上などのために、近年国土交通省はICT土工、i-Constructionの取り組みを進めています。

セーフティークライマー工法

セーフティークライマー工法は、リモコン式掘削機械(通称ケンファイター)を使用し、斜面対象面に沿ってVの字にワイヤーを張って機械を吊り、オペレーターはプロポ(送信機)にて遠隔操作する工法です。そのため、急斜面でも危険を伴う搭乗操作の必要性がなく、安全に工事を行うことができます。

ドローン測量

ドローン測量とは、センサーやカメラが搭載されたドローンで上空から地上を撮影し、地形を測ることをいいます。地上にいながら広範囲の測量を行うことができます。ドローンでの測量により、TSを設置し直す手間や、標定点に人が立つ必要がなくなり、測量業務の大幅な効率化を実現することができ、注目されています。
ドローン測量を使えば、土砂崩れの現場や山林などでも安全に測量が可能に!
土砂崩れ等の災害現場や、土木工事が必要な山林等は、人や機材が入りにくく、ターゲットを任意の位置に設置できないなど、測量が難しい、という課題も、ドローンを活用した測量の場合は、標定点に人が立つ必要がなく、土砂崩れ等の危険なエリアでも上空から測量を行うことができるため、安全な業務遂行が可能になります。

施工動画(一例)

セーフティクライマー工法
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